リモートワークが広がったこと、また副業をする人も増えてきたことにより、リモートスタッフを採用する企業が増えています。
一口にリモートスタッフと言えども、その形態は様々です。
従来の条件から居住地の制限を除外した正社員を採用するケースもあれば、同様に完全リモートのパート・アルバイトといったケースもあります。
あるいは、こういった雇用関係ではなく、業務委託先としてリモートスタッフを募集するケースも多くあります。
一般的に、採用コストの相場は、正社員が高く、パート・アルバイトになれば安めです。
具体的な相場の金額については、人材紹介会社や求人サイトなどの外部サービスを利用するか否かで大きく変わってくることは、ご存じの方も多いかと思います。
ただ、従来の採用時に成果が出ていた、すなわち有望な人材が採用できていた手法が、そのままリモートスタッフの採用にも当てはまるかというと、少し事情が違ってきます。
人材業界において、リモートスタッフの採用はまだ始まったばかりです。そのため採用コストの相場も、あってないようなものなのです。
ここでは、リモートスタッフの主な採用方法と、それに伴うコストの相場についてご紹介します。
【選択肢1】求人サイトに「リモートワーク可」として募集する
求人サイトに、自社の求人情報を掲載し、求職者を募ります。この求人情報に「リモートワーク可能」という条件を追加します。
所定のフォームに必要事項を入力すれば掲載できるため、手軽ではありますが、数多くの求人サイトが存在するため、どれを利用すればよいのか迷ってしまうところです。
サイトの多くは、例えば「IT人材」「主婦パート」など、特定の業種や属性に特化していることが多いため、自社が求める人物像が多く登録していそうなところを選択するのがポイントです。
当然ながら、求人サイトの利用には掲載料がかかります。
掲載料の相場は、0~20万円と幅広く、掲載方法(ページ上位に表示など)や掲載期間などによって変わってきます。
中には「リモートワーク可」とすることで、費用が安く押さえられるサイトもあります。
また、リモート可という条件が加えられていると、求職側としても応募しやすくなり、採用競争力が上がる可能性も高まります。
一方で、採用活動そのものは自社で行う必要があるため、一連の手続きに慣れないうちは手間がかかるかもしれません。
また、応募者が自社に合う良い人物かどうかを、社内で見極めることができるかという点が重要になってきます。
【選択肢2】人材紹介会社を活用する
人材紹介会社に登録されている求職者の中から、自社の希望にマッチする人を紹介してもらう方法です。
求人サイト同様、「リモートワーク可」とすることで、採用競争力の向上が期待できます。
気に入った人物が見つかった時にだけ紹介料を支払えば良いので、リスクを取らずに済むのもメリットです。
ただし、会社にもよりますが、紹介料はやや高めになります。
事務職なのか、IT系など専門スキルが必要なのかなど、採用の難易度により初回料の多少の違いはあるものの、一般的な相場は、年収の30%程です。
なお、この相場は、正社員や派遣社員のケースです。
パート・アルバイトや業務委託先の紹介を行う会社は、それ自体がまだあまり多く存在しません。
また、年収の●%程度といった料金体系でないことも多く、会社によって様々です。
予算に見合うコストで、自社に合った人材を紹介してくれる会社かどうかを、よく調べる必要があるでしょう。
【選択肢3】リファーラル採用
リファーラルとは、「推薦・紹介」という意味です。
すなわち、口コミによる採用や、「誰かいい人いない?」と知人に聞いて紹介してもらう方法です。
採用コストをかけられない場合や、採用コストを削減したい場合には、まずこの方法を試すことをおすすめします。
難点があるとすれば、紹介された人が自社の希望と異なる場合、紹介者の手前、断りづらいという点が考えられます。
また、採用後に上手くいかなかった時にも注意を払う必要があります。
【選択肢4】自社で直接採用活動を行う
自社のホームページやブログ、あるいはFacebookやInstagramなどのSNSを使って募集を行う方法です。
自社のお客様や見込み客へ告知したり、SNSの企業アカウントで告知を行うと、もともと自社を知ってくれていたり、親しみを感じてくれている閲覧者層へ情報を届けることができるため、応募に繋がりやすくなります。
また、採用コストも実質0円です。(採用担当者の人件費としての採用コストは発生します)
ただ、創業間もない企業やひとり社長の場合、知名度がなく、信頼度も低いことが多いので、よほど魅力的なアピールポイントがないと、求職者の目に留まらないのが難点です。
「サービスや商品がとても魅力的」
「理念に深く共感できる」
といった点がないと、どんなに情報を発信しても、応募者が一向に現れないという可能性も考えられます。
今回、いくつかの採用方法をご紹介しましたが、もう一つ忘れてはならないポイントがあります。
採用コストを削減する一番の方法は、「いかに離職させないか」が大事ということです。
言わずもがなですが、採用後には、教育やマネジメントが必要です。
特に、顧客対応や秘書、事務系の業務は、その会社独自の文化や慣習を理解する必要があるため、教育には一定の時間がかかります。
リモートワークでは、関係性が希薄になりがちで、心情的にも離職しやすいという声も聞かれます。
近くにいないからこそ、定期的なミーティングなどにより、業務はもちろん、企業の理念、文化、慣習といった教育も意識的に継続することが、とても重要になります。
出社という制約がなくなった分、より優秀な人材と出会えるチャンスは広がっています。
それは逆に考えれば、求職者の選択肢が広がっているということでもあります。
いかに自社の魅力を高め、採用力を上げていくのか、そして、採用した人材の離職をいかに防ぐことができるかが、ますます大切になっています。
当社は、「採用にかけられる手間も、採用ノウハウもない、知名度もない」とお悩みの企業に対し、リモートスタッフの採用とマネジメントをサポートしています。
リモートワークを希望する登録者に対して募集を告知するため、全国から一定の応募が見込めます。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。