ストレスを溜めない在宅勤務(テレワーク)のコツ~家族への周知と理解

在宅勤務(テレワーク)は、ご家族のいる方にとっては特に、戸惑うことが多いのではないかと思います。
まさに今、ストレスフルな毎日を過ごしている方もいるのではないでしょうか。

仕事中に家族に話しかけられたり、お子さんが周りで賑やかにしていたりすると、ついイライラして「仕事中なんだから静かにして!」と怒ってしまうという話は、よく聞きますね。

しかし、非日常の環境を余儀なくされているのは、仕事をしている自分だけではありません。
同居しているご家族もまた、日常のペースが崩れているという事実に、目を向ける必要があります。

「こちらは仕事をしているんだから、周りが気を遣うのは当たり前」という意識では、ご家族のストレスもたまる一方になってしまいます・・・。
「こっちだって大変なのに、仕事を口実にして、まったく家のことに協力してくれない!」といった、不満ばかりが増幅する結果になりかねません。

家族の同居する環境で在宅勤務(テレワーク)を行う場合は、「そもそも自宅で仕事をすることは家族に求められていない」ということを念頭に置いた方がよいと思います。
その上で、少しでも家族からの理解を得るために、対策を講じる必要があるのです。

当社の在宅秘書さんも、就業当初は同じ壁に突き当たります。
そんな時は、こんなアイデアで乗り切っているようです。

最初は面倒に思われるかもしれませんが、毎日続けることで、次第に家族全員の意識が変わってきますよ。

毎朝、その日の業務時間を家族に宣言する

家族に業務時間をアナウンスし、「この時間は集中したいから」と協力を要請します。あらかじめ知らせることで、家族にも心の準備ができ、その日の予定を立てやすくなります。

業務中は、作業スペースに「仕事中」等の札を立てる

子供だましのような策に見えるかもしれませんね。ある意味、文字通り「子供だまし」です(笑)。
このような札は、特にお子さんには視覚的な効果があるのです。
「忙しい」という状態を、分かりやすくアピールすることができます。

家族を巻き込む

これもお子さん対策になりますが、自分の業務時間に合わせて、お子さんにも集中させる時間を作ります。
例えば、学校の宿題やドリル等の学習をさせたり、小さなお子さんであればアニメのDVDを見せるといった時間にします。

お子さんにとっても定期的に集中する時間ができるため、家族全体でメリハリのある生活ができるようになります。

神経質になり過ぎない

結局は、これが一番大切なポイントかもしれません。

会社にいても、上司や同僚から話しかけられたり、電話がかかってきて仕事を中断されることは、当たり前にあると思います。
それが、家でも同じように起こっているに過ぎないと、頭を切り替えることが重要ではないでしょうか。

会社であれば我慢できることが、家族に対しては我慢できないというのは、家族全員にとって不幸なことです。

お互いを思いやり、相手の立場を理解することで、在宅勤務はよりスムーズに進めることができるようになります。